真鍮工作についての雑記・・・

 メモ程度に色々書いてみます。個人の見解なので参考程度にお願いします・・・。

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・16番/HOゲージの場合、意外と図画工作みたいな感覚で良いようです。素材が真鍮に変わっただけ、みたいな。ただし、スコヤやノギスで平行・垂直はちゃんと測ってしっかり出すようにしています。上周りの部品の寸法はまぁまぁアバウトで大丈夫(±0.3mmくらいのズレまではセーフ)ですが、合わせるところ(ネジ孔など)は現物合わせで部品の寸法を調整したりして合わせます。下回りの部品については、誤差は±0.1mm以内の精度でしっかり作ります。特にサイドロッドの孔開けやペデスタルの切削は、精度に細心の注意をはらって行います。

・ケガキはノギスで行っています。円弧はデバイダーやテンプレート+ケガキ針で描いています。

・糸のこの番手は、私の場合

t0.2:#8/0

t0.3:#6/0

t0.4・0.5:#4/0

t0.8・t1.0:#2/0

みたいな感じです。

・糸のこで真鍮板を切る際は、私の場合、直線は糸のこを前傾させて切ることもありますが、曲線や角の部分は糸のこを垂直に立てて切っています。

・糸のこで板を切る手順は、初めは三角ヤスリで切り始めのところに溝を掘り、そこに糸のこの刃を当てて切り進めています。ケガキ線をどう見るかというと、光の反射でケガキ線が見え易い角度を探し、そこから見て切り進めます。

・糸のこで切り終わったら、大きな油目のヤスリ(30cm)で糸のこで切った跡を削り落とします。最後に定盤(敷石)の上に紙ヤスリ(#600)を敷き、その上に板の断面を置いて前後に動かして削ると、綺麗な直線が出ます。(※)

・単純な四角形は、まず帯材を切り出してから、両端のこぐちを仕上げます。帯材の作成の手順は、まず片方の直線を仕上げた後にもう反対側の直線を切り出して仕上げ、ノギスで端っこや真ん中の寸法を測り、平行がでているか確認する、といった感じです。次にこぐちを切り出して仕上げますが、スコヤを使って帯材の平行な2辺のどちらから測っても、こぐちが垂直であることを確認します。最後に、両端のこぐちの間の寸法が出ていることを確認して、終了です。

・場合によっては帯材の片方だけこぐちを仕上げて、帯材を持ち手にして加工した後、最後に部品を切り離す、という手法もとります。

・ハンダ付けについては私も経験が浅いので何とも言えません・・・ただ、「仮止め→本付けの2段階にする」「熱をうまく伝えるようにする」のがコツのような気がします。

・ハンダ削りは、研いだ真鍮の角棒等や、紙ヤスリ(+割り箸)で行っています。キサゲ刷毛は傷になるので、最近は使用を控えています・・・。

(※:敷石を使う技法は、Twitterでとある方に教えていただきました。ありがとうございます。)

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 以上です。駄文長文失礼しました。