「イーハトーヴォ高原鉄道」の話

 イーハトーヴォ高原鉄道といいますのは、宮沢賢治の世界観をモチーフとした模型鉄道で、特集シリーズ「鉄道模型作品20題」等で紹介されています。私がなにより心を打たれているのは、小型機を“16番”に美しく落とし込む作者のセンスです。形式1850・2120をモチーフとした英国風Cタンクや、自由型の1B1タンク機などが登場しますが、そのアレンジ・デザインがとても素晴らしいです。13mmに転向しようか・・・とも思っている自分ですが、16番でこのような素晴らしい作品を見ると、やはりとても心が打たれます。

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 また、イーハトーヴォ高原鉄道の車両は、特集シリーズ「日本型蒸気機関車の製作」でも、「流山鉄道のサドルタンク」「別府鉄道5号機」が紹介されています。両方とも16番の小型機として好ましくアレンジされています。特に「別府鉄道5号機」(表紙の一番上の作品)は“汽車”という言葉をそのまま素直にかたちにしたような作品で、それとの出会いが自分の模型製作の方向性を決めたように感じます。

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