実物に会いに

 先日某所に保存されている、C50の実物を見てきた。しばしば模型は、実物をそのままそっくり小さくした、というような表現をされる。けれども今回は逆に、まるで自分が持っている模型が大きくなって自分の目の前に現れてくれたような、そんな感覚がした。

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 そんな中でも自分の手持ちの模型との相違点は、配管が彫刻ではなく一つ一つが別の部品となっていたところで、まるで今にも動きそうな感じがした。火が入っていないのに息づかいを感じた、というか・・・。また、生で見たC50は巨大ながらもスタイルのまとまりが良く、それが好印象だった。

 機関車に近づいて足周りを見てみると、そこには動輪のスポークや台枠が織りなす、いくつもの光の通り道があった。世間ではよく、「蒸気機関車=力強いもの」と言われる。けれども、自分的にはそれだけではなく、蒸気機関車は美しかったり、時にはかわいらしかったり、そして時には繊細さを見せてくれたりするものだと思っている。今回C50の足周りを見て、蒸気機関車の機械として繊細な一面を見れたような気がする。

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 続いて先頭の部分をこんな角度から。8620形や、その後継機であるC50形は「ボイラーが細くてスマート」とよく言われる?ような気がするけれども、こうして見ると力強さも感じるね。

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 みたいな感じだった。今回実物を見て、改めて自分が持っている模型への見方が深まったような気がする。今後も自分のC50を可愛がっていこうと思う(笑)。

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