つぼみ堂Bテンダー/分解など

 つぼみ堂のBテンダーがあります。どう手を入れようか色々考えました。動輪に軸箱を入れて足回りを刷新したい、エンジン部分のサイドタンクを撤去したい・・・などと思い、図面も描いてみましたが・・・。

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 ・・・もはや原形を留めない、実質スクラッチになってしまいそうです。あまり手を入れずに元の製品を生かしつつ、しっかり走るようにピカピカに整備するのが良いのかもしれません。これも勉強。というのも、自分は完璧主義に陥りがちなので・・・。

 埃だらけだったので、下周りの部品は中性洗剤で洗って埃を落としました。その、分解していた部品を観察していたのですが、16番の小型機としての絶妙なアレンジを垣間見ることができました。

 まずは端梁。上下に大きくデザインされています。これはおそらく、デザインにナローの要素を取り入れると同時に、16番の小型機では目立ちがちな、軌間の広さを隠す働きがあるのだと思います。

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 続いて、シリンダー。強いて言うなら米国型ですね。何故米国型なのかというと、それは正面から見たときの弁室の中心とシリンダーの中心をずらしてデザインし、シリンダー中心間隔を稼ぐことが可能だからなのだと思います。シリンダーと弁室のずれも、斜めから見れば全然気になりません。

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 私は、願いが色々叶えば1/87・12mmで小型機をつくりたいのですが、でも、このような先人たちが作った16番の作品(製品)の工夫を見ると、やはり感激します。

 次回は車輪や接点磨き・・・。